EGAKU Participant Interview

Mizuki Kikawa
Principal Strategy consultant

考えてみてもわからないから、やりたかった。

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EGAKUプログラムに参加してみて、続けてみたらどんなのが出来るんだろうと、想像してみたんですけど、分からなかったんです。それでトツキトオカに参加することにしました。
どういう展開があるのか、どんなものが自分から出てくるのか想像できたらつまらないけど、考えても分からないことだったからやりたいと思いました。また逆にそれが分かってしまったら、まず投資効果を考えてしまったかもしれません。アートはそうじゃないから面白くて、自分にとってよく分からないことをやってみていいのがアートだと思ったんです。そもそも投資効果が分かるものに投資するのはつまらないし。
また、転職と同時に自然な流れでスタートできたこともよかったと思います。いい感じで仕事のピークとトツキトオカでの気づきのピークが重なっていきました。

内から外まで振り子が触れるように描いていました。

自分の内側は今こうなんだという内面的なものを描いた作品と、仕事や社会の中で今はこういう時なんだと自分が外側に出ていて、その一部の世界を切り取って描いた作品があるなと気付きました。
自分の内側から外側まで振り子が触れる感覚。あっちにいったりこっちにいったり、どちらの感覚の作品が生まれるかは描いてみるまで毎回分からなかったんです。そのうち、内側と外側との融合が起きていった感じなのですが、それが「源 –Origin-」をテーマに描いた時でした。外側と内側の融合→手放し→自由というプロセスを経て、自分自身の花が咲いた、そんな感覚でした。
10か月続けられたのは、描くから変わるわけじゃないし、描くことで変わることを期待しなかったことかな。やってみて単純に楽しいし、その時やってよかったと思えるから続けられたのだと思います。そして描くことが特別なことではなく、日常の中でとても自然な行為として普通になっていったのだと思います。

自分の力量がわかり、初めてできることがわかってきた。

描くことで自分の日常の行動が変わってきているとも思います。描く以前から自分のテーマとしてはあったけど、結局はやってこなかったことに、今切り込んで行かなくちゃとか、いろいろチャレンジしてみる中で、何かを身に付けていった感じがあります。はじめの2カ月はそんな感覚でとりあえずやってみる、3カ月目ぐらいからは忙しくなって余裕の無い中、絶対にすべれないという思いで突っ走っていきました。そしてちょうど10カ月目ぐらいから、自分の力量が分かり始めて、初めて取り組むことでも出来るという自信が持てるようになったように思います。
「流浪 -Nomad-」がテーマのEGAKU プログラムの時に、自分自身が取り組みたいことと、仕事での取り組みが融合できたという感覚が腑に落ちて、今の環境がとても好きだということに気づきました。

考えや思いがあるほどに葛藤し、もっと描きたくなります。

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トツキトオカ以外にも自分の組織の中で「働く上で大切にしていること」をテーマに描いています。その時は描き終わった後にこうじゃなかったのにと、出てきたものに対しての葛藤がありました。出てきたものに対して、それだけでは言いきれない、表現しきれない想いがあって、すぐにもう一枚描きたくなりました。
普段から考えているテーマだけに想いがいろいろ出てきて、一発で想いを出しきることがとても難しいテーマだと思いました。普段考えていることや思いがあればある程に葛藤が起こる。 だからこそ、経営者がこのテーマに取り組む意味は深くて、大変だと感じました。

アートでお客様を最高にハッピーにできるという衝撃。

私自身は個人的にパーソナルなトツキトオカプログラムを受講する立場と、組織向けのVision Forestプログラムを通してEGAKUプログラムを提供する立場、2つのアートの現場に立ち会っていますが、ある時製造業の経営陣向けのセッションの最終日に実施したEGAKUプログラムに立ち会い、本当に衝撃的を受けました。
アートでお客様にちゃんと感動レベルまで体験していただくことができたという衝撃。アートから遠いところにいた人もこんな風になるんだ、と私自身も心から感動しました。
元々、コンサルタントになったのは、お客様を最高にHappyにしたいという思いからでしたが、その時にそれがアートでは出来るんだと確信しました。正直、今までさまざまな手法を試しながら、お客様を最高にHappyにするのはとても難しいことだと思っていましたから。もちろん簡単ではありませんが、アートの力でそれを実現できると思いました。これなら信じてやれるなと。

枠組みを外す感じが加速していきます。

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私自身はトツキトオカをやって、変わったというより、もともとあったものが自然に出てきた感じがしています。
アートは本当に自由なんだと思うようになりましたし、それと同時に自分もますます自由になってきていくように感じています。枠を少しずつ外していけるようになって、自分で自分を自由にしている。絵を描く中でもそれを感じています。
例えば、以前は赤い紙なんて選べなかったけど、今は選んでいる自分がいる。枠組みを外す感じが加速していくんです。
小さな世界だけど、アートはそれを体験できる世界。
枠を外すということがアートでできる。しかも自由だから干渉された感じがなくて、それがすごくいい感じなんです。

初めて会う人とも違和感がない場がいい。

10ヶ月、本当にいろんな参加者がいて面白いなと思いましたし、初めて会う人だけど違和感がない場がいいですね。Vision Forestもやっているので、同じ会社の人が多すぎる日は、ちょっとOFFになりにくいことは正直ありました。気持ちの切り替えができた空間、自分の刺激としては知らない人といっしょに描く方がよかったかもしれません。

描くことが当たり前になったら、世界が変わる感じがします。

描くことは自分にとってピンときたからやり始めたけど、描くことが特別なことではなく、当たり前になったらいいと思います。
これまでの日常にはなかったことだけど、これが、社会の中で日常になったら世界が変わる感じがします。これからもたくさんの人に体験して欲しいと思います。