EGAKU受講者
インタビュー

岡田 亜希子 さん
コンサルティング会社 リサーチマネージャー

100%自分のことを描くEGAKU

普段はコンサルティング会社でリサーチャーをしています。仕事では、コンサルタントの仮説を元にリサーチ・分析して「お客様に伝えるべきことをわかりやすく伝えるために、どういう風に資料を作ろうか」を考えています。伝えたいという想いは込めながらも、自分の意思は入れずにロジカルに誰にもわかりやすく表現するというのが、いつもやっていることです。

それに対して、EGAKUは100%自分のことを、自分の意思を込めて、描く。紙の大きさや色の制限はあるものの、誰でもわかるフレームワークもない。ほぼ自由に色もつくれる状態で自分のことを表現できるっていうのは、今までの仕事とは本当に対極だと思いました。

EGAKUはまるで思考の体育会系

大人になればなるほど、自分のことよりも自分以外の何かを仲介役として表現する機会が多くなります。だからEGAKUで自分の思いを表現しようとすると、描いている45分が劇的に短いんです。自分が何を考えているかを理解するだけでも、改めて考えなきゃいけないから、だいたい紙の前で手が止まっちゃう。最終ゴールが分からなくてもとりあえず描き始める人は多いと思うんですけど、私は全然そういうことができなくて、はじめは余計に焦っていました。

EGAKUには毎回描くためのテーマがありますよね。自分がそのテーマに対して何を思っていて、それをどう描きたいのか、そしてそれを実際に描くというのが、すごく大変で、EGAKUは毎回がまるで思考の体育会系みたいな感じがします。

絶対に否定されることのないのがアートのすごさ

自分の中にいつも「変わりたい」という想いがあります。「今年のわたし」のテーマで「夢を掴む」という作品を描いたときも、何か実現させたいというような想いで、下からいろんなことを積み上げていくような絵を描きました。地道にステップを踏んでいけば夢は叶うんじゃないか、でも飛躍も必要で、輪ゴムみたいに掴むと飛べる何か偶然みたいなものもあると感じていて、それを表現しました。

すると、鑑賞で「ここまで積み上げたから楽に飛べるんですよね」とコメントをしてくれた人がいて、なるほど、と思いました。下から何もない状態では掴めないけど、ここまでくれば掴める。自分の描いた絵に対しての意味合いをそういう風にポジティブに言ってくれる人がいて、それはすごく嬉しかったですね。

EGAKUでは他の人の鑑賞が必ず入るから、独りよがりで描くわけではなくて、それがすごく良いんです。しかも絶対に否定されることがない。自分が意図していないことを言われてもそれは否定ではないですよね。それが不思議で、アートのすごい所だと思います。

テーマを定義して描くのをやめたら個性がはっきり出てきました。

初めの頃は他の人に分かってもらおうと描いていました。わかってもらおうとして、表現とか、言葉とかをつい考えてしまう。仕事もそうだし、普通そういうものですよね。テーマを見て、それがどういうことかとまず定義していて、その定義を描いていることがほとんどでした。そしてテーマに忠実に、自分の思考を表現しようとすると、「形」で表現しようというやり方がフィットするんですよね。

でも、それも自然と変わっていきました。トツキトオカの最後のあたりでは、定義どころかイメージもなく描き始めるようになり、描き終わったときに自分でも「なんだ、これは」と思うこともしばしばでした。

特に最後に描いた「種志」という作品は、自分でも「すごいな、やっちゃったな」という感覚で描き終わりました。どこに落としどころをつけていいかわからなくて、絶対に描き終わらないと思ったくらいです。でも、その後少し時間をおいてみると、結局これが私の個性ってことかと認識できました。

テーマを定義して描く場合、他にも同じように描く人っているでしょうけど、ここまでくると他には絶対いないと思えます。最初に描いた時と、私自身は見た目も人となりは変わっていないのに、こんなふうに個性がはっきりと出てきたのは不思議です。

自分に集中すると、人との比較から自由になる

仕事でもそれ以外のところでも、すぐ人と比較してどうか、という風になってしまいますよね。とにかく差別化しなきゃとか、自分のバリューは何かとか。プライベートでも仕事でもそういうことがあると、落ち込んでしまうこともあったりすると思います。

でも、EGAKUで自分を表現し続けていると、そういう思考から外れることができるんですよね。EGAKUは自分だけに集中できるから、何を持っている、持っていないも関係ないんです。自分でいまいちな絵だと思っていても、この絵が好きと言ってくれる人もいるし、それは他ではあまり経験できないことですね。

仕事だと、わかりにくいとか、思ったことが伝わらないとかはありますけど、絵は伝わろうと伝わらなかろうと構わないですよね。思うように伝わらなかったとしても、そういう見方もあるんだって、ポジティブサイクルで回るから、仕事と真逆。だからそういう経験があると元気になります。
仕事で否定されることがあっても、それだけが世界の全てではないと思えるようになるのです。

EGAKUで表現するのはあくまでも自分の想いなので、人と比較したり間違ったりというのは絶対にない。人と違うことが当たり前なんですよね。本当は会社の中でもそうあっていいと思うんですけど、みんなそういう余裕がないのかも知れませんね。

どうしても仕事が9割5分みたいな生活だから、つい何でも比較してしまう思考になってしまいがちなのですが、一か月に一回ここにくるだけで、結構リセットされます。だからこれからもまだまだ足りないなと思っていて、もっと描き続けたいと思っています。いかに日頃から自分が「差別化」みたいなことばかり強く意識しているか、ここに来るとよくわかります。

仕事とEGAKUは対極であり両輪でもある

EGAKUで提示されるようなテーマって、ビジネス上で考えることはあまりないじゃないですか。例えば「育 -Growth-」というとビジネス上のことも入るけれど、自分主体で考えて、その世界に行って、絵を描いている。
EGAKUとビジネスとはまったく違う世界なんですけど、描くことがエクササイズみたいな感じでエネルギーになっていて、ビジネスでこうしていきたいということをEGAKUで消化するような感覚で毎回受講しています。自分の中で対極なのに両輪みたいになっているんです。

仕事と日常は、私にとってある意味対極にあるけれど違うものじゃないんですよね。ビジネスもライフの一部で、ライフもビジネスの一部。ビジネスはお金を生み出す手段なんですが、人に対してどうしていくかという、人と関わるということなんです。


EGAKUに出会う前は、自分の中のビジネスの幹にライフのツタが巻き付いているみたいな感じ。そしてそれが私の個性という感覚だったんですが、今は幹もツタも成長して強くなり、全部自分自身になったような気がしています。

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