EGAKU受講者
インタビュー

安藤 望 さん
コンサルティング会社 マネージャー

見失いかけた自分に、今年一年向き合おうと始めました。

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去年のお正月にホワイトシップのスタジオで描いたのが初めてだと思います。会社の先輩に誘われて、事前に細かいことは聞いていなかったのですが、何か自分にとって新しいことだと思ったので参加してみようと思いました。
もともと美術もあまり得意ではなかったので、期待半分不安半分みたいな感じでした。でも、どうせやるなら楽しくやろうというのもあって、楽しんで描くことができたことを覚えています。 EGAKUプログラムを受ける前と後では、絵を描くということに対して気持ちが変わりましたね。
その後、ゴールデンウィーク明けだったと思いますが、当時会長の補佐をやらせてもらっていた中で自分を見失いかけていたこともあって、今年一年は自分と向き合う機会としてトツキトオカをやってみることにしました。

一緒にEGAKUをやってみて、会長の大きさを感じました。

これまでは割となんでも思うように人生進んできたのだと思います。そして半分天狗になりかけたところだったんです。補佐をしていて、それが通用しないという初めての経験をしました。
当初、会長のことはあまり理解できなかったのですが、補佐の仕事が終わって後になって気づくことが多くて、自分にとって大事な経験をさせてもらったと思いますね。トツキトオカの最終章のところで会長と一緒に描く機会があったのですが、ワークが終わってからなんかすごく優しい人なんだなと思いました。(笑)すごく暖かいコメントももらったし、会長の大きさみたいなものを感じて。今でも、あの日の桜が舞ってる雰囲気とかまでありありと思い出しますね。

人は自分と違うという当たり前に気づき始めました。

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トツキトオカを描き始めて最初、人は自分と違うという当たり前のことに気づき始めました。
自分の考えていることはみんなとそう違わないだろうと思っていたのですが、鑑賞ワークで一つの作品を見て出たみんなのコメントを聴いて、あれだけばらつくというのが最初すごい驚きで、それが途中からすっかり楽しさに変わっていきました。
それぞれが歩んできた道とか、人生の積み重ねみたいなものが出てきているように感じられて、すごくユニークな体験でしたね。
普段そういう部分ってたくさんあるんだと思うんですが、やはり摩擦のないように周囲に合わせているのだと思うんです。鑑賞の場ではそれが解放されていて、みんなが子どもの様に楽しそうに見えました。

深く自分と向き合うだけの時間がとても新鮮でした。

描く時間は毎回しんどい思いをしていて、自分のイメージ通りに描けたことはありませんでした。いつも最初の一塗りが描きだせなくて苦労していたのですが、それが走り始めた時にぐっと入っていく感じが気持ちよくて、終わった後は心地良い疲労感みたいな、すっきりした感覚がありました。
普段から自分に向き合っていろいろ考えているつもりでも、次に求められるアクションを考えてしまうことの方が多いので、描きながらだと自分と深さが全然違うんだろうなと思いますね。
自分はもう自分のことはわかっているから、やらなければいけないことを効率よくこなして価値を出していく。そんな急ぎがちなところがあったので、自分に向き合うというだけの時間を定期的に持つというのは、非常に新鮮なことでした。

本当に難しい問題は見て見ぬ振りをしてきたのかもしれない。

高校時代は自分と会話をする空間や時間があったので、「なんで自分は存在しているんだろう」とか「死んだらどうなるんだろう」とか、解のない問いに悩んだり、悩んでいることに酔ったりしていましたね(笑)。
でも、社会に出てからはずっと走りっぱなしって感じで、自分にはまだまだやらなきゃいけないことがある中で、迷ったり逡巡したりしている場合じゃないし、そういうことは無駄なんじゃないかとかという考えがあったんです。
だから悩みを人に相談することもないし、悩んだ瞬間に自分で解くという感じでやってきたんですが、結局今考えると全部解ける悩みだったんですね。だから本当に難しいような問題っていうのは、ちょっと見て見ぬ振りをしていた部分があるのかなって思います。

自分がオープンになれば相手もオープンになっていく。

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描き始めて5回目くらいからは変わってきました。それまでは混ぜるとか混ざるという感覚で描けなかったんですが、そこからいろいろなものを混ぜていける様になってきて、ぼやっとしたようなものも描ける様になってきました。自分をオープンにしていくことの重要性みたいなものは、その頃から感じられてきましたね。もっと自分からオープンにしていかないと、相手はオープンになってくれないということですね。
自分だけでは出来ないことをやるためには、コラボしなければいけないと思うのですが、それはかなりリアルなものとして感じるようになりました。自分が出すバリューを高めるものとして、人とコラボすることについてもっと考えていかなきゃいけないものなんだと思います。
忙しい中でも描き続けたモチベーションは、そういう気づきがあったからです。そして今日は何が起こるんだろうという期待感というのがあって、行きたくないなっていうのはなかったですかね。

アーティスト、くにさんの規律ある自由なスタイルに共感します。

EGAKUプログラムを考案したアーティストのKuniさんについては、きちんと規律のある自由なスタイルを持っていて、とても共感する部分があります。 これまでにアーティストという人種と接する機会がなかったのですが、浮世離れしていることにバリューを見いだすというか、自分のプレゼンスを出してくる人も多いのかなというイメージを持っていました。
でも、Kuniさんに接していると、すごく本質的でまっとうだなと感じます。そこはこれまでアーティストに持っていたイメージとは違いました。

自分で自分を見ていくことを続けていくとどうなるか、なんだかワクワクします。

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トツキトオカを終えてみて、自分が始めたのが何年も昔のような感覚もあります。そしてひとつひとつの作品を見てみると、その時々のことがクリアに思い出せる感じもあって不思議ですね。その中で本当にいろんな気づきを得てきたなと思い出します。
また一方で、後になって気づく事もきっとたくさんあるんじゃないかと思っていて、それがちょっと楽しみだったりします。そしてこの感覚で自分で自分を見ていくことを続けていくとどうなるか、トツキトオカは10ヶ月でしたけど、これが5年や10年だったらと考えると、なんだかワクワクします。

 

人は違えば違うほど面白い。

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EGAKUで会えたみんなには、どこかに共感できるというか、「わかる」みたいなところがあって、それは同じ場に集まってくる人がもつ何かなのかな、ということも感じていました。

一方で他の参加者に対して「そういうことを考えてるんだ」「深いなぁ」など、いろいろな刺激をもらうことも多くて楽しい。今日はどんなメンバーなんだろうと考えて参加していましたね。自分とは違うバックグラウンドを持った人の話っていうのは、自分の引き出しにないから、すごく楽しくて尽きないんですよね。仕事をする上では、自分と似たような人とやるのは楽だし効率的かもしれないけれど、面白さっていう意味では、違えば違う程面白いっていうのは、このプログラムから学んだ気がします。
自分は好奇心が強くて、本とかメディアとか旅行とかは好きだったんですけど、人に対してはどこか疎んじてたっていうか、優先順位を落としていたところがあったかもしれません。でもそれは違うなって感じられたことが、一番の大きな収穫かもしれないですね。

アートによるコミュニケーションでもっと人と人との繋がりを

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震災以前は、社会全体が個人主義になって、僕自身もコンサルやって金融に行って、切った貼ったみたいな世界で仕事をしてきました。
ただ、最近ではリアルなコミュニケーションがもっと必要な気がしています。
そんな中で、ホワイトシップのやっている、アートを媒介にして人と人が繋がる活動はすごく可能性があるなと思います。
なぜかわからないけれど自分が素になってしまう、裸になってしまうのってなかなかないじゃないですか。
社会全体の雰囲気としては「人と人とのつながりって大事だね」っていうことが言われている中で、この活動の輪をどんどん広げていって、職種や国籍やいろんなカテゴライズを越えた人の繋がりを創り出して言って欲しい。そしてその繋がりがどんどん大きく深く豊かになっていくと、すごく楽しいことができるんじゃないかなと思います。

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